違うっておもしろい

Chizuko COLUMN 話英楽の道 ~わえらのみち~

海外で映画を見たことはありますか?私がオーストラリアに滞在した4週間。私は同じ映画を3回見ました。タイトルは、「タイタニック」。

1回目、内容は分からず。映像を見て想像するだけです。もちろん字幕はつきませんから、頼れるのは耳だけなのですが、びっくりするくらいに理解出来ませんでしたね。恥ずかしながら、途中で寝てしまったことを覚えています。何やら感動している様子の周りをみて、「よし来週もう一回来よ」と思ったのです。

 2回目、いくつか聞こえるフレーズがありました。嬉しかったですね。そして、1回目より余裕が出来たのか、現地の人が妙なところで大笑いすることを発見しました。映画をご覧になったことがある人は思い出して下さい。タイタニックの沈没から随分たって年老いたローズが多くの荷物と共に調査船に来るんです。その持ち物のなかに金魚鉢があるのですが、それがアップになった時に笑うんです。私は「ん??なんか面白いかな?」と思っただけでしたけれど。

 3回目、相変わらずセリフの聞き取りはあまり出来ませんでした。でも、ちゃんと感動出来ました。3回目にして涙が出ました。言葉が分からないと、映画が理解出来ない、という感覚を手放した瞬間です。分からないことより、分かることに注目する、感じる、ということを体感した3回目でした。

そして、また!あのシーンでオーストラリア人は笑うんですよ。現地で「セリフが理解できないから面白くないのかなあ。」と思っていました。そして「日本に帰ったら、字幕付きでもう一度見よう。」と思ったのです。帰国後再度見ましたけれど、結局セリフが理解できてもなんにも面白くないんですよね。日本では誰も笑いません。

 英会話の習得を目指す、ということは違いを知るということにつながります。結局私は、あのシーンで何が面白いのかその感覚は理解できません。でもこんなに違う感覚を持っている、と知っています。だからこそ歩み寄るし、知りたいという好奇心もうまれます。自分の「普通」が普通ではない世界があることを肌で感じているのです。是非あなたもこの「違い」を知ることに興味を持ってみてください。海外で映画を見てみると何か発見があるかもしれませんよ。

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