「なんか違う」はすごいこと!

Chizuko COLUMN 話英楽の道 ~わえらのみち~

 英会話モチベーション下がり気味のこの頃。私がもう一つ陥った状態は「向いてないんちゃうか」ということです。何故って、なかなか思うように出来ないから。

 今までの話英楽の道で発音と息遣いの話をしましたね。それらのポイントを英会話を話すときに、使えている様な、使えていないような。前よりは良くなっていると思うけれど、ちょっと違う気がするし。「なんでやろ~。何が違うんやろ~」という思いが頭を離れませんでした。何かが違う気がするんですよね。

 実際本当に「何か違った」のか、本当はもう「出来あがっていた」のか。実はそこは定かではありません。当時私が通っていた英会話スクールでは発音矯正をあまりしておらず、自分の発音があっているのかどうか、誰にも確認してもらえなかったので。ただ自分でちょっと違うなあと思っていたのです。

私が自分の発音に本当に自信が持てる様になったのは、もっとずっと後になってから。実は英会話講師を始めてからのことです。その頃から、海外の方をお話をすると、「どうしてそんなに英語上手なの?完璧な発音で話すんだね」と言われるようになりました。それが何故なのか、というお話は後々することにして。

 とにかく、このころの私はいわゆる「スランプ」だったのでしょうね。なんか違う、なんか違う、ばかり。そのことを思い出させてくれたのはある人の言葉。彼は「自分の発音、それっぽいんですけど何かどっか違うんですよね…」と言いました。それが私の記憶を呼び起こしたんです。「ああ、私もあの頃はそう思って苦しんだ!」って。

 当時色々なことを試みました。口の開け方の問題か?と思えば部屋の三面鏡の前で練習してみたり。舌の形か?と思うと手鏡をもって、発音しながら口の中を観察したり。そして、たどり着いた結末は「まあ、ええか。こんなもんやろ」。

 今の私だから分かることが一つあります。「なんか違うなあ」と思える人はすでに合格ということ。何かと比べて「違う」と思っている訳ですよね。それで発音習得のハードルは、ほぼ越えたと言えます。出したい音はこんな音、というイメージがある人は大丈夫。着実に近づいているのです。

 「何か違う」と分かるってすごいことなのです。

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