旅行先での出会い

Chizuko COLUMN 話英楽の道 ~わえらのみち~

皆さん、現地の人と友達になって、連絡を取り合った後に、今度はその人を訪ねて再び現地を訪れる、なんてことが出来たら素敵だと思いませんか??

私の英会話スクールに通う女性の生徒様。彼女は旅行が本当に好きで、アジア、オセアニア地域、スカンジナビアなどに訪れています。少しでもまとまった休みが取れれば、国内外問わず旅行に出かける!というエネルギッシュな女性です。そんな彼女。海外旅行ではツアーなど使わず自分たちでプランを考えてアレンジして現地入りする、というスタイルで、旅行を続けていました。そんな彼女の英会話上達の目的は、もちろん旅行での会話。何年間か色々な場面での会話を練習して、随分と英会話がスムーズになってきた・・・そんな頃。

彼女は友達と海外へ。旅行と楽しんだ帰りの出来事です。帰りの飛行機の搭乗時刻が早朝だったので、ホテルのチェックアウトを朝4時頃にしなければなりませんでした。無事にチェックアウトを済ませ、フロントでタクシーを呼んで、とお願いをしたら、何と!「この時間タクシー会社はあいてないから、電話しても出ない」というではありませんか。外はマイナス10度以下。歩いて空港に向かうには無理がある状況です。しかしそのままホテルにいても飛行機には乗れません。皆でホテルから出て、途方にくれていたところに、現れた救世主が現れたのです。その救世主は現地に住んでいる人でした。どうしてそんな時間にそこにいたのかは忘れてしまいましたが。それはさておき、生徒様が困っていることを伝えて、どんな方法があるかな?と相談したところ「僕が空港まで送ってあげるよ。」と言ってくれたそうなのです。私の生徒様のグループは6人くらい。車一台では乗ることが出来ません。その救世主は友達も呼んでくれて、その救世主と友達の車で無事に空港にたどり着いた、ということでした。これが、生徒様と救世主との出会いです。

この話だけでも、そんなことがあるんだな!と驚く方もいるでしょう。でも、話はそれだけでは終わらないのです。現地の人とのつながり。その醍醐味はここからなのです。

現地でたまたま出会って、車で空港まで送ってくれた救世主。別れ際に記念にと、みんなで写真を撮りました。そこで、その写真を送るから、と住所を聞いたそうです。それから、もう一つ生徒様がその救世主に聞いたのは「フェイスブックやっていますか?」という質問。この質問は私の英会話教室で以前お伝えした表現で、きっと生徒様は「今使える表現だ!」と思い出してくれたのだと思います。生徒様とお友達は無事飛行機にのり、帰国しました。

そのすぐ後のレッスンで、その話をきいた私は「フェイスブックでせっかくつながったんだし、やり取りを続けて、今度はその人を訪ねて行くことが出来たら、最高やね~」と話しました。生徒様は「英語でのやり取りはまだ大変だけれど、英語を書くならゆっくり時間をかけて出来るし、頑張ってやり取り続けます」と言ってくれました。

そして、季節は巡り、冬が来て生徒様から「チズコ、また年末の長期休暇を使って旅行に行くよ。前に空港まで送ってくれた彼が、案内するからおいで、と言ってくれたから、彼の町で一泊して案内してもらってくるね!」と聞いたのです。そう、私が以前帰国後に「そんなことになったら最高やねえ」と話していた「そんなこと」ことが現実に起こっていたのでした。生徒様は女性で、現地で知り合った救世主は男性でしたので、恋がうまれているのかしら??と思ったりもしましたが、それは違いましたけど(笑)現地では、救世主の彼と、彼のフィアンセが私の生徒様を案内してくれたそうです。

そう、これこそが旅の醍醐味、現地の人と知り合う醍醐味だとは思いませんか。もし、今度彼が日本に来ることがあれば、和歌山を訪れ、今度は私の生徒様が彼を案内することでしょう。旅をして、現地の素晴らしい景色に感動し、美味しい料理を食べる。そして、現地の人とつながる。そんな旅行が出来ることをイメージして是非、旅の英語を身に付けてください。次の旅行で、そんな機会があなたを待っているかもしれないのですから。

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