「Don’t push my buttons!!」

Chizuko COLUMN 話英楽の道 ~わえらのみち~

私が見ていたドラマのセリフから、面白い表現をご紹介します。ドラマであるカップルが話をしています。その会話の中で女性が男性にこう言いました。「Don’tpush my buttons!!」。この英語を日本語にすると、「私のボタンを押さないで!」ですよね。このbuttonには、洋服についているボタンはもちろんエレベーターのボタンや、機会についているボタンも含まれます。では、今回のmy buttonsとは何のことでしょうか。

ドラマでDon’t push my buttons.が出てくるのは、彼氏が彼女が嫌だと言っていることを何度もするというシーンでした。そこで彼女が、彼氏に対して「Don’t push my buttons.」と言います。想像出来ますか?嫌だと言っているのに、まだやり続ける彼氏に、彼女は腹が立ってきているんです。そこで、「ボタンを押さないで!」つまり?「怒らせないで!」ということなんです。ボタンを押さないで、が怒らせないで、になるって面白い表現ですよね。日本語にはない表現です。最近「やる気スイッチ」という言葉があったりしますが、それに近いでしょうか。

人間はいろんなボタンを持っていて、その中に怒りボタンがあって、それを押さないで、と言っているのです。機械、ロボットのボタンをやみくもに押して、想定外の動きをしたり、急に止まってしまったりする、そんなことをイメージしてもらえたら分かりやすいかな、と思います。これ以外にも、例えばYou are pushing my buttons.怒らせてるわよ、だったり、He knows how to push my buttons.彼は私の怒らせ方を知っている(彼は私を怒らせる)だったり、色々な使い方が出来ます。

ただのボタンが、英語では「怒りのスイッチ」として使われている。面白いと思いませんか?よく考えると日本語でも「怒らせる」という表現に「地雷を踏む」というものがあったりしますね。比喩を使う表現を知っておくと、映画やドラマで耳にした時に、面白いと思います。是非今回の、Don’t push my buttons.怒らせないで!も覚えてみてください。

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