案外しらないかも、なこと

Chizuko COLUMN 話英楽の道 ~わえらのみち~

大抵の方は、「英語話せますか?」と聞かれると「いいえ」と答えるのではないでしょうか。今読んでくださっているあなたもそうかもしれません。そして、話せないどころか「苦手です」という人でも知っているであろう「like」「~が好き」を使う時の注意点を案外知らない方が多いな、と思うのは英会話講師になってから。そういえば私も、講師をする前は、気にしていなかったのです。

さて、突然ですが、あなたの好きな動物は何でしょうか。私は猫が好きです。自分の家で一緒に生活したことはないものの、オーストラリアでホームステイしたお宅にはRaffleという名前の猫がいました。それから私は猫派の人になったのです。さて、この「私は猫が好きです。」という英語、あなたならどう言うでしょうか?初心者の頃の私の英語ならこうです。「I like cat.」そして、もう少し上達してこう変化します。「I like a cat.」で、この英語で完璧だ!と思っていた訳ですね。

お分かりの方もいると思いますが、「I like a cat.」という文章は間違っています。全く通じないことはないでしょうけれど、何か変なのです。何が変かお分かりになりますか?a catが変です。でも、英語ではcatは数えられる単語で、そういう場合には、a を付けると習ったんだ!と思われる方もいるかもしれませんね。文法的には間違いはないのですが、そもそも「猫が好き」という話を一匹の猫「a cat」と表現するのが変なんですよね。世の中に猫はたくさんいます。その猫たち全てが私の好きの対象なのです。この感覚に気がつくかどうか。これだけのことですが、こういう感覚がスッとわかるようになると、英語の感覚が付いてきたなあと思う。そういう表現です。

では結局「私は猫が好き」は英語で何と表現するのでしょう。答えは?「I like cats.

です。さて、あなたの好きな動物は?「I like…..」答えられましたか?

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