「英語が話せる」と「発音が良い」の関係は?

Chizuko COLUMN 話英楽の道 ~わえらのみち~

オーストラリアで知り合った韓国人とランチを食べていた時のこと。家族のことやお互いの国のことなどを話す中で、彼女に聞かれたのが“When is your バーデイ?”。これが全く理解できなったんです。「バーデイ?」と聞き返す私、「Yes! バーデイ!」と繰り返す彼女。何度かこの会話を繰り返して、あきらめて紙ナプキンに書きました。「生日」。「ああ、誕生日ね。Birthday ね。」と言うと、”Oh, yes. Sorry. My English is poor.”(私の英語いまいちなの)と彼女。つまり彼女はthの発音が出来なかったのです。

 それから何年も後で、今度は私のth の発音が通じていない!という場面に遭遇しました。私はニュージーランド人の友人に” I think….”(私は~と思うよ)と言っているのに、どうも話がかみ合わない。ハタと気づいたのです。彼は私が”I sing…”(私は~を歌うの)と言っていると思っているんだ!と。

 こんな経験を重ねるうちに、心に決めたことは、「めっちゃきれいな発音でしゃべれるようになる」。

 このth の発音は日本語にない音です。日本語にない音が英語にはたくさんあるのですが、thは日本人が苦手とする発音の1つでしょう。上の歯と下の歯で、舌を挟んでその隙から息、もしくは声を出します。それがthの音。thの音だけを練習することは、それ程難しくはないのですが、実際の会話の中でそれを意識できるまでになるのは時間がかかります。そして、意識しているうちに、無意識に出来るようになります。もちろん、時間が必要です。

知っている単語なのに通じない歯がゆさ!それを克服したかった私は発音をすごく意識しました。その結果、英語を母国語とする人と話すと「英語完璧だね!」と言われます。正直なところ単語量、文法など完璧からは程遠いな、と思う分野もあります。でも彼らは私の英語が完璧に感じる、そのことには大きな意味があるのです。そう感じてもらえることで、彼らが無意識に持っている壁は、あっという間になくなっていくから。そして、完璧だねと言われる度に、私には自信がついていくのです。

 「自信を持って!」と言われてもねえ、と思っているあなた。是非発音を練習してください。それが英語ミラクルを起こす近道だと思います。

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