YesかNoかそれが問題だ

Chizuko COLUMN 話英楽の道 ~わえらのみち~

ロンドン蚤の市で、おしゃれな洋服屋さんで試着したものの、丈が長すぎたので、諦めようと思っていた私に、お店のお姉さんが質問したのは「Don’t you stay London for a while?しばらくロンドンに居ないの?」。それまでのお姉さんの英語はほとんどと言えるくらいに何も理解出来ないのに、その質問は分かった私は、「おおお!これは分かるやん!」と喜んで、こう答えました。「そうなんよ~、明日帰るねん。」のつもりで、「YES!」と。

その答えを聞いて、「Ok! Ok!」と言って何やらやり始めたお姉さん。私はその間違いに全く気付いていないので、「他にこんなのどう?っていう商品でも探してくれてるんかな?」という程度に思っていました。またまた何かの説明を始めてくれたのですけれど、やっぱり分かりません。そして彼女の様子はやっぱり、「Ok! Ok!」って感じで、任しといて!という態度。まあ、私の完全な想像なんですけどね。

そして、彼女に「来週来れる?」と聞かれて「なんかおかしいぞ」とようやく気が付きました。「彼女は私がロンドン在住だと思っているのかな?」と。

そして彼女に、「明日には帰るのよ。だから来週は来れないの。」と伝えると、「じゃあいつロンドンに戻るの?」と聞かれたんです。「ん?なんでこんなこと聞かれるのだ?戻んないよ???」と私の頭は「?」が並び、会話がかみ合いません。「これはどうしたもんかな・・・」と思っていたら、救いの神が!なんと日本人の女性がお店に!彼女が救いの神となって、状況がやっと理解できました。

彼女達は、ロンドンに留学している人達で、仲間達でお店を出店しているとの事でした。そして、私の様子からすっかり私は留学生だと思っていたお店のお姉さんの話と、旅行客である私の話がかみ合ってなかったのでした。裾直しは無料でやってあげるから、来週取りに来たら良いよ、と言ってくれてたそうです。留学中ってお金も大変だし、協力するよ~と。それを理解できてなかったんですね、私。

結局、翌日帰国する私は、その洋服を買わずに帰ったのですが、話しがなかなか通じなかった私に素晴らしい対応をしてくれたお姉さんと、助け船を出してくれた日本人のお姉さんの二人との出会いは貴重な経験になりました。

そして「もうYesNoは間違わへんぞ!!」と心に刻んだのでした。

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