こんな言葉が分からないなんて・・・

Chizuko COLUMN 話英楽の道 ~わえらのみち~

 日本で私が手にしていたホストファミリーの情報は、リーランという独り暮らしの女性であること、彼女の職業、趣味など。そして家に着いて出迎えてくれた一人の女性。彼女がリーランです。まずは彼女から説明を聞きました。「あなたの部屋。トイレ。このドアは開けない。猫がいる。」ここまでは順調です。理解できました。

 問題はここから。私は事前に「こんなことを言おう」と練習していった言葉を言いました。「Please call me Chizuko.(ちずこと呼んで) Can I call you Lillan?(リーランって呼んでいい?)」さあ、返事は?これが全く分からない!質問は「リーランと呼んでいいのか」という事だけ。YesかNoの答えのはずです。が、目の前の女性は何かを言っています。これが全く理解できません。私はもう一度聞きました。「リーランと呼んでいいですか?」彼女はまた何かを言っています。

 困りました。彼女は一生懸命に何かを伝えてくれていますが、私には全く理解できません。時間が1時間にも2時間時も感じられます。出てくるのは焦りばかり。パニックです。

 その時、彼女が一枚の紙を見せてくれました。それはリーランからの手紙でした。日本語での手紙です。通訳をしているリーランは会社の同僚に頼んで書いてもらったそうです。手紙にはこうありました。「自分は出迎えが出来ない。代わりに友人のモニカが出迎えてくれる。」そう!今私の目の前にいるのは、リーランではなく、モニカという友達なのです。

 やっと状況が理解できた私。「あなたはモニカですか?」と聞くと、Yes! Yes! と嬉しそうなモニカ。安堵したのでしょうね。「私はリーランの友達。私はモニカです。」という英語が理解できない私に困り果てていたでしょうから。

 私は英会話を学び始めて半年以上経っていましたし、友達、という単語は知っていました。が、本当に全く理解出来なかったのです。不思議ですね。本人が出迎えしない、なんて想像もしていません。想像出来ないことは、理解出来ない、と知りました。今回の様な出来事はめったにないことでしょうけれど、英会話をスムーズに話せるようになるには、多くの知っているパターンを増やすことがとても重要です。覚えていなくてもいいのです。知っている、ということが必要です。ですから、色々な場面を想定して会話をすること、一つでも「想定外」を少なくすることが英会話上達のカギ。そのことが身にしみたオーストラリア一日目でした。

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事一覧